
経験の一つひとつが次なる
自信とチャレンジの糧に
久岡 勇輝
2015年入社
思い描いた通りの設備が完成し、顧客満足にもつながる喜び
車や飛行機、船舶に使われる部品の強度を上げるために行われる熱処理加工。そのための熱処理設備を設計することが、現在の私の仕事です。そのほかにも、電磁銅板を処理するための研究設備やボルトなどに加工される線材の熱処理設備なども設計しています。設備は複雑で難しいものですが、自分の考えを反映させて、オンリーワンの設備を作ることができるので、やりがいもひとしおです。
その設備がうまく立ち上がり、お客様に満足していただいて納入できたときの感動はとても大きなものです。満足なのはそうした結果だけではなく、お客様と信頼関係を築けていると、互いに頼り頼られ、そこに至る過程も充実します。ときにはメーカーと顧客の関係を超え、仕事後に食事に行ったり、休日にキャンプに出かけることもありますよ(笑)。
社会を、産業を支える責任ある仕事に取り組める
正直なところ、就職活動が始まってもまだ「この業界で仕事がしたい!」といった明確なビジョンは持っていませんでした。ただ漠然とさまざまな企業を巡って、まさに社会見学をしていました。そんな中、出会ったのが中外炉工業でした。説明のなかで、「当社は産業全体を支えている」と語られ、非常に惹き付けられたのを覚えています。説明をしてくれた人の語り口が実にイキイキとしていて魅力的な会社だな、ここでならきっと楽しく仕事ができると感じたのが入社の決め手になりました。
実際に入社してみると、みな楽しそうに仕事をしていて職場の雰囲気は実に「アットホーム」。入社前に多少は感じていた不安も、取り越し苦労に終わりました。新人教育が行き届いていて、研修はもちろん分からないことがあれば先輩方に質問しやすい環境でした。みな親切に、丁寧に説明してくれるのがありがたかったです。いきなり難しい業務を任されることもなく、徐々にレベルアップできるように配慮されているので、仕事もスムーズに覚えていくことができました。
真摯に、謙虚に、まっすぐ。信頼が良い仕事を生む
一人ひとりのやる気に応えてくれるのも中外炉工業の魅力です。私の場合、入社2年目で設備の新設を任されたのですが、それが初めての設計。しかも過去に実績がないような制御を行う炉だったため、何度も試行錯誤し、打ち合わせを重ねる必要がありました。先方も当然、新人が担当するということに少なからず不安を抱いていたと思います。ですが、設計から製作、そして試運転へと工程が進むに従い、新人ではあるものの分からないことはきっちり調べて真摯に対応する、その姿勢が信頼されたのでしょう。もちろん、試運転でうまく制御できない、などの困難もありましたが、お客様からは「今回の炉が一番うまくいっているよ」と温かいお言葉をいただきました。
これまでさまざまな炉を据え付けてきたお客様に認めていただき、嬉しかったのと同時に、中途半端に仕事を進めていたら成功はなかっただろうと気付いたのです。そしてこれからはもっと知識を増やして選択肢の幅も広げていき、ますます真摯に謙虚に、より良い設備設計と顧客との信頼関係づくりに励んでいきたいと思いました。「この設備は君に任せておけば安心」。そう言っていただけるように、この先も日々努力を重ねていきたいですね。